Eco-memetics エコ・ミメティクスとは?


Bio-mimetics バイオ・ミメティクス

という言葉があります。


長い年月を経て進化した生物は、優れた機能や構造を持っています。これらを模倣し、技術開発やものづくりに生かそうとすること。


生物模倣と訳されるこの技術は、生物の形やデザインから着想を得て、工学や材料科学、医学などの課題を解決する学問分野です。


シャープのネイチャーテクノロジー推進プロジェクトのように、すでにバイオ・ミメティクスを取り入れた製品の数々を世に送り出している企業もあります。


これと同じ発想で、新しい学問分野として誕生した

Eco-memetics エコ・ミメティクス

 

それは、Bio(個々の生物・生体)ではなく、Eco(生態系・自然そのもの)から学び、その法則に従って個人や社会などの課題を解決するものです。

 

一方で、Memetics ミーム学という学問があります。

動物行動学者リチャード・ドーキンス氏が、著書「利己的な遺伝子」の中で使った meme ミームという用語。それは、人々の間で心から心へとコピーされる情報です。生物学的な遺伝子(gene)と同じように複製、多様化、自然淘汰を経つつ進化を遂げるミームは、文化を形成しながら人々の心から心へと広がっていくのです。


いわゆる遺伝子とは、すべて生命をより良く永らえさせるためのもの。

特にミーム(文化)の伝承は、生物の進化にとって非常に大切な要素です。


ミームは、国籍、人種、言語を超えて、共感・共鳴できるものを持っている人たちに届けられていきます。


Eco-memetics エコ・ミメティクスの目的は、私達人類が遠い祖先から受け継いだサバイバルの智慧・和の遺伝子をミームとして、人々の心から心へと伝えていくこと。

 

太古の昔、自然=和でした。

人間もまた自然の一部であり、自然と調和して生きていました。


ところが、やがて自意識が生まれると、人々は細胞分裂のように、どんどん分化・分裂し、環境からの様々な影響を受けながら、長い年月を経て多様化していきました。


その結果、テクノロジーの進歩や社会の進化をもたらしましたが、都市化とともに自然とのつながりは薄れてしまいました。同時に、人々の間のつながりも希薄になり、家族や学校、会社や社会もすべてバラバラになって、世界中のあちこちでバランスが崩れた状態が目立つようになってきました。その傾向はますます悪化しているように感じられます。


そんな中で、すっかり忘れ去られてしまった和の遺伝子。

ですが、自然の法則から学ぶ東洋思想のルーツでもあるこのミームは、過酷な環境の中で争いを避け生き延びるためのサバイバルの智慧として、先祖から子孫へと伝えられてきたはずです。

 

現代社会の中で生きる私達にも、その遺伝子は脈々と受け継がれています。

ただ、細胞の中で眠っていて、意識に上ってきていないだけなのです。

 

1人でも多くの方にEco-memetics エコ・ミメティクスの考え方をお伝えし、眠っている和の遺伝子を呼び覚まして、ミームとして次の世代に受け継いで行っていただけたら。

 

それが、和の遺伝子の伝承者である私達オリエンタル・ライフ・カウンセラーの願いであり、使命でもあるのです。